13年間某事務所オタしてきた私がDa-iCEに落ちた話

※これは私がDa-iCEに沼落ちするまでの詳細な経緯を書き留めた備忘録です。完全なる自己満の記録になりますので、各方面のファンの皆さま、どうか温かい目で読んでいただけますと幸いです。

 

 

 

 

それはもう、突然の出来事だった。

2023年10月9日、

小雨のぱらつく寒い日だった。

 

朝8時30分、私は滋賀県烏丸半島にいた。

目的は、「イナズマロックフェス」に出演する某ジュニアグループのグッズを手に入れることだ。

なんせ13年もこの事務所のオタクをしていると、「早い者勝ち」という言葉に弱く、努力で手に入れられるものがあるなら飛びついてしまうところがある。

普段は運に左右され、どんなに足掻いても「落選」したら会うことはできないし、たとえ当選しても天井席をご用意されたら豆粒でしか拝むことができない。だからこそ今回の「先着順」のチケット、「先着順」のグッズは血眼でもぎ取りに行った。

 

まあ、この事務所のオタクしかしてきていないもんだから、フェス慣れなんてもちろんしてない。

正直よくわからないまま朝イチのシャトルバスで向かい、列に並んでグッズを買い、よくわからないまま整理番号順に入場した。(この時はあとでゆっくり焼きそばでも食べよ、なんて考えてた)

みるみるうちに周囲は人、人、人。

なんだこれ。出ようにも出れないじゃないか。

目当てのグループごとで場所を譲り合う、というフェスの心得を事前に頭に叩き込んできたが、これどうやって抜け出すんだ?

後ろからの圧と横からの押し合いで、焼きそばはらおろかお手洗いにも行けない。今思えば、そんな圧の中でもなんとかして抜け出すべきだった。初心者の私は、ひたすら圧に押されて耐え続けてしまったのである。

時刻はお昼くらいだったと思う。正直この段階でだいぶ疲れていた。お目当てのグループは夕方である。気が遠くなった。ここから出ることもできないし、あと何時間ここで圧迫されて過ごすのだろうか。焼きそば食べたいなあ。

それからどれだけ経ったかよくわからないが、途中で酸欠になった。

いくら落ち着いたからとはいえこのご時世。人混みということもあり律儀にマスクなんてしていたもんだから尚更だ。

ステージから見た私は、餌を欲しがる鯉のようだったと思う。正直、めちゃくちゃしんどかった。ステージは煌びやかで、音楽もパフォーマンスも確かにとても楽しい。だが、心と身体は悲鳴を上げていた。

そんな時、サウンドチェックで出てきたのは、5人の男性だった。

当時の私はもうなかなか限界まで来ていたので「早く帰りたい」とさえ思っていたが、メンバーの1人が「サウンドチェック、何の曲がいいー?」とこちらに問うてきた。

 

え、距離近くない?親しみやす。

 

それが、Da-iCEの最初の印象だった。

「は〜なさないって〜決めたから〜」の人、というイメージで、正直クールであまり笑わない人たちかと思っていたので驚いた。

サウンドチェックを終えてはけてから、なぜか私の疲労は薄まっていた。早く本編が見たい。どうしてかドキドキとワクワクが止まらなかった。

登場して歌ったのは、CITRUS

うっわ…歌うんま。

音圧がすごくて、雨を吹っ飛ばす勢いだった(ここでようやく雨が降ってるとこに気がつくあたり、だいぶ夢中になっていた)。

 

その後も、知らない曲歌ってるはずなのに耳心地が良くて、自然と身体がリズムに乗っていて、私の口角も上がっていて。

初めて聴くはずなのに、バラード曲(ダンデライオン)で泣きそうになって。

極め付けはスターマインでのミニコント。

ボーカルの高い声のかた、「僕今からしゃがんですぐ立ちますけど笑わないでくださいね」なんてあからさまなフリをしてて、何が?って思ってたけど、他のメンバーが立ちあがって「違う違う!」っていうオチ。

いや待って最高かよ…!!

みなさん見た目が爽やかでシュッとしてるのに、そういうお笑いもできちゃうの??

あんなにしんどかったはずなのに、声出して笑って、心の底から楽しんでる自分がいて。

気がつけば、周りに合わせてスターマインの振りまで一緒に踊ってた。

持ち時間の30分が本当にあっという間で、あまりの高揚感に自分でもびっくりした。

イナズマロックフェスだけに、イナズマが走ったとでも言うのだろうか。(?)

 

 

 

 

それからというもの、

サブスクでイナズマロックフェスのセトリ順に曲を聴いたり、YouTubeで MVやダンプラを鑑賞する毎日。

歌もダンスもこんなに上手くて、なんならお顔もかっこよくて、さらにさらに面白い(←YouTubeDa-iCE TVスペシャルを見た人)って、そんなことある??

ここで私は、運命の出会いを果たす。

それは、THE FIRST TAKE の、スターマインの動画。

花村さんや大野さんは、イナズマでも目の前で歌っていたからお顔は覚えていたのだけれど。

0:37に出てくる、このかっこよすぎる人は誰?

 

(これは余談ですが、私は音楽センスに長けている人が大好きです。歌が上手い、というところだけではなくて、作曲や楽器を得意とする人に心が惹かれる傾向にあります。)

 

花村さんが「(曲を)作ったのはあなた、でも歌っていいの俺」と言った瞬間、私は頭を抱えた。

おいおいおい…こんなにかっこよくて、こんなやばい曲つくれるんすか…才能の塊じゃないか…。

私が心奪われるのに時間は必要なくて。

一発じゃ足りなくてその場で何十発もおかわりしたわけである。

今のAIは非常に優秀だから、私のYouTubeTikTokには Da-iCEばかりがおすすめされるようになった。

ひたすらDa-iCEに浸かる日々が続いたわけだ。

 

 

某事務所しか知らない私は、カルチャーショックで頭を何回もぶん殴られることになる。

まずは現場の多さ。

某事務所では、1年に1回、多くても2回会えればいい方である。Da-iCEはどうだ。

イナズマがあったばかりなのに、イベント、フェス、学園祭、競馬場…

毎週のように現場がある。

オタク人生を生きてきた私は、全てのモチベが現場にある人間だ。

一連の出来事も相まって、某事務所の現場は限りなく少なくなった。彼らのことは応援しているし好きでなくなったわけでは決してない。ただ、毎日のように暗いニュースやSNSを見ていて、心底疲れてしまったのだと思う。少し、外に目を向けてみた。そのきっかけをくれたのがDa-iCEだ。

 

二つ目に、サブスクの有り難さ。

某事務所は、最近でこそ一部のグループに限りサブスクを解禁したが、基本的にはCDを購入しなければその音楽に触れることはできない。それが当たり前の世界で育ってきたせいで、自由に好きなだけ楽曲が聴けるというのは、私にとって大きな衝撃だった。

そんな風にDa-iCEの音楽を楽しんでいる最中、私はとあることに気づく。

「この声、誰…?」

毎日のようにDa-iCEを聴いていたので、花村さんと大野さんの歌声は判別できるようになった。急いで私はGoogle大先生に質問するのである。「FIVE 2020  Da-iCE  歌割り」と…。

ため息が出た。

私が聴いた声は、スターマインのFIRST TAKEで心奪われた、工藤大輝さんだった。

おいおいおい、歌も歌えるんかい。

どうやら5人全員歌が上手いらしいじゃないか。

聴いてないよ…そんな才能に溢れてるグループだなんてさ…みんななんでもっと早く教えてくれなかったんだよ…。

そんな風に思いながら、いつもの如く旧Twitterを見ていたところ、コラボカフェという単語が目に入った。リンク先に飛ぶと「予約が必要」とのこと。13年培った予約戦争の癖が抜けないため、その場の勢いで予約してしまった。

 

仕事終わりの、夜の六本木。

慌てて予約枠の時間に駆け込むと、あたたかい店員さんに、落ち着いたお客さん。てっきり、オタクがアクスタ持ってわーきゃー騒いでいる、と思っていたが真逆だった。お客さんはテーブルにグッズを置いて静かにモニターや装飾を眺めていて、優しいおだやかな空間だった。

極め付けは、カフェを出て、窓に貼られた5人の写真を眺めていたら、「写真撮りましょうか?」と、2人組の女性が声をかけてくれたこと。

「大輝メン好きなんですか?かっこいいですよねー!」と明らかに挙動不審な私に優しく話してくれたのだ。

ひとしきり私の写真を撮ってくれたその女性たちは、「またねー!」と笑顔で去っていった。

なんていい人たちなんだ。

あまりにも、踏み入れたこの世界が優しすぎて、涙が出そうになった。

そんなことを考えながら、夜の六本木を後にした。

 

それからの日々はあっという間で、来年の予定なんてまっさらなのに、Da-iCEと過ごす予定がどんどん追加されていく。ああ、楽しい。あまりにも楽しい。仕事は当たり前のように辛いが、Da-iCEのおかげで明日も頑張ろう、と思える。そんな存在に出会えたことに感謝でしかない。イナズマ行って本当によかった。

 

これを書いている今、イヤホンからはKartellが流れています。燃えますね。こういう曲、すごいタイプなので、有識者の皆様方、この曲おすすめ!っていうのがあればぜひ教えてください。

ご清聴、誠にありがとうございました。

 

 

 

 

(最後まで読んでくださった6面の皆様、新参者で右も左も分からない赤ちゃんですが、どうぞよろしくお願いいたします。ライブとか、オタ活(って言い方をするのかわからないけれど)とか、ランチとか飲みとか、なんでも誘ってください。そして色々とご教示くださいませ!!!)

 

 

 

13年間某事務所オタしてきた私がDa-iCEに落ちた話、終。